超音波漏れ検査装置 Leak Tester

超音波漏れ検査装置-LeakTester
生産現場環境の改善を図る次世代の漏れ検査システム

開発の背景

多くの分野で漏れ検査が必要とされています。car

我々の周りの製品で漏れては困るものは非常に多く、
生活関連物資や商業用機械など
多くの分野で漏れ検査を必要としています。
その検査の重要性は日々増しています。

(ガス、水道、食品、薬品、自動車等輸送機、
  空・油圧関連、医療機器など)

漏れ検査は、その対象物の特徴や扱う内容物
(液体、空気、その他気体)で

方法や求められる精度が異なる非破壊検査の一つであり、

検査の方法は数多く存在します。

 

従来の検査と問題点

従来の主な漏れ検査方法

problem

  • 液没法(水没試験)、発砲液蛍光塗料等試験方法

——人の目視に頼っている。

  • 圧力変化を計測する差圧式検査法

——被対象物の温度変化や測定サイズに制限がある。

  • 測定精度は高い検査としてヘリウムガス漏れ検査法

——ヘリウムガスの安定供給に不安があり、
調達コストとランニングコストが高い。

従来の問題点

問題1・・・検査工程(中間、最終)に時間がかかり、生産ラインを増やせない。増産に対応できない。
問題2・・・人手を掛け目視で検査をしているので、見逃しが生じる可能性がある。
問題3・・・検査結果のデータ化、データとしての蓄積が困難。トレーサビリティがきっちりとはできない。
問題4・・・検査員の人件費の問題や緊張を強いられる労働環境の問題。
問題5・・・検査現場が水浸しとなったり、特殊ガスが溢れるなどの工場内の環境の問題。

これらすべてに共通する問題点は、検査時間がかかり生産工程の中に組み込む自動化が難しいことにあります。

arrow

この問題を解決するのが、超音波を活用した漏れ検査装置です。

流体と超音波特性に着目

(発生超音波検出法とは・・・パッシブ超音波方式)

流体がピンホール(漏れ穴)を通過し放出されるとき、そこには必ず音が発生します。genri

発生した音の超音波周波数領域(16kHz~)には特定の周波数帯

(40kHz)が含まれることが知られています。

その通過速度と穴の大きさにより音の質と音量が決まると考えられます。

その物理現象を応用して漏れてくる超音波を受信することで、

欠陥(リーク部位)を検視するのが

超音波漏れ検査装置(リークテスター)です。

流体の通過速度と漏れ穴の大きさにより

超音波の音量(音圧dB)が変わり、

そのことから測定のサンプル基準に対する“閾値(しきいち)”

の設定が可能となります。

 

微弱な超音波検知の工夫をしています

 

  • 被検査製品の表面に溶液を塗布することで、出てくる微弱超音波そのものを拡大(拡声)させます。超音波検知の指向性の課題や曲折漏れ穴の検知に威力があります
  • 増幅回路技術などで増幅度110dB以上の実現に向けチャレンジ
  • S/N比(信号対雑音比)の改善に努めています
  • センサーと受信ユニットの選定およびマッチングを工夫しています

 

これら技術的工夫をこらし高感度受信器で集音したアナログ波形を増幅、

デジタル画像処理を独自のプログラムでリアルタイムに解析できます。

超音波リークテスターのメリットである瞬時の測定と判定、検査結果のデータ管理とトレーサビリティーの実現が可能となります。

flow

 

最新超音波欠陥検知技術『LEAK TESTER』リークテスターを発案

『音』の発生は、瞬間的という特性から、リークテスター

超音波リークテスターの欠陥有無の検知時間は、

瞬時となり圧倒的に短い検査時間を構築

リークテスター技術を発案しました。

 

高感度受信機にて集音し

雑音対策と増幅回路に工夫をしました。

超音波波形をモニタリング(画像処理)して

その波形を独自開発の解析プログラムによって

リアルタイムに解析が可能。

 

生産現場における超音波漏れ検査装置『リークテスター』の大きなメリット

benefit

  • 漏れ検査を瞬時に実現
  • 生産工程の自動化が容易
  • データ管理と検査のトレーサビリティーが可能
  • 人件費や特殊ガスも含めたランニングコストの低減
  • 複数のセンサーで漏れ個所の推測が可能
  • 目視でなく検査の標準化を実現
  • 検査の現場労働環境の改善が可能
  • 中間工程で超音波を導入し最終検査の負荷を減らす(歩留まりの向上)
  • 既存の治具(例えば封し治具)の利用可能性が高い
  • 検査判定基準の変更が容易(音圧レベルの閾値の設定の柔軟性)

 

お客様のニーズに合わせた提案いたします!

被検査製品の特徴や性質に合わせて提案致します。
是非問い合わせお待ち申し上げます。
キャッチコピーである「見えない安心を探します」の実現を!

1)超音波発信器法(アクティブ超音波リーク音方式)

超音波発信器で検査対象にリーク音を挿入し、漏れ個所からのリーク音を超音波
受信器で検知、漏れの有無を判定。圧力を掛けられない製品の検査に有効。
自動車のトランクリッド、リアハッチ用の水密検査機として納入、システム全体を特許出願(出願番号 2016-210387)。

2)発生超音波検出法(パッシブ超音波リーク音検知方式)

検査対象製品に空気圧を掛け、漏れ個所ピンホールからの気流が作り出す超音波を検知。
精度を上げる方法として、製品の表面に溶液を塗布し超音波の拡声波を形成させ確実に漏れを発見。
ヘリウム検査の前工程として組み合わせる設計も可能。

 

標準モデル機の仕様概要

受信ユニット

dsc00834
*入力信号:メンムスタイプ小型センサー
*出力信号対応オプション:DC1~5V出力
シーケンサー方式/アナログモニター出力/USBデータ出力(PC)
*基本受信周波数:40kHz
*アンプゲイン:50~110dB
*電源:AC100V±10%
*筐体:アルミ卓上ケース

Windowsアプリケーションソフトウェア

hakei
*波形表示:フィルタ・増幅処理後の波形
*閾値入力:電圧値または%値
*波形データ積分(時間設定可)
*積分値と閾値での比較判定

発信ユニット

*基本出力周波数40kHz±10%
*出力波形:矩形波
*出力レベル:2~10V
*電源:AC100V±10%
*筐体:アルミ卓上ケース

➡標準モデル機の仕様概要資料PDFはこちら

 

あらゆる産業に適用が可能

溶接等により漏れ欠陥が問題となるすべての製品および関連分野に対応いたします。
あらゆる分野に対応