水没(液没)漏れ試験自動探知

画像処理による自動漏れ検知システムを開発

水没(液没)漏れ試験の自動化を目指します。
シンプルな試験方法ですが、なかなか優れた、かつ実用的な試験方法である水没(液没・・溶液を水以外を使用。例えばさびを嫌い、あら油を溶液として活用)漏れ検査方法はまだまだ広く使われています。

▶問題は、目視に頼っていること!

コムウェーブは平成28年度、地方独立行政法人東京都立産業技術研究センターと共同でこの水没試験の目視からの脱却を目指し研究してまいりました。
「画像処理による微細な気泡を捉え」の自動化の実現にめどをつけ、人の目視検査から自動で判定し、標準化ができる検査システムを開発致しました。

コムウェーブの提案システムとは

水没検査は、水槽の横や上から目視することや撮影することが一般的です。
この場合、下記のような問題が発生します。

  • カメラの焦点距離の関係で極小微細気泡を検知しづらい
  • 水の汚れが撮影精度を低減させる
  • 前検査の残存気泡が誤判定の要因となる

これらの難題を克服するため、コムウェーブは創意工夫をめぐらし下記の方式の検査システムを開発し、
特許(特許番号 2019-044955、特許第 6793970 号)を取得致しました。
このシステムで適格に微細気泡を捉え漏れ判定を行います。

下記改善メリットを提供!
  • 極小微細気泡の探知測定
  • 検査のトレーサビリティーの実現
  • 目視に依らない検査の標準化
  • 検査員のストレスからの解放、労働環境の改善
  • 判定のスピードアップ

ヘリウムガスをつかった水没漏れ気泡自動検知

通常の空気では通過しない微細な漏れ箇所を、ヘリウムガスを使うことで見つけ出します。一般的なヘリウム検査では高価な装置を必要とします。
また、大気中に漏れたヘリウムが浮遊していると検査が出来ず脱気をする間、検査工程がストップせざる得ません。
水没検査でヘリウムガスを使うことでこれらの問題は解決できます。
ヘリウムガスの気泡サイズは空気より大きくなる傾向がみられます。
微細な漏れ箇所を通過したヘリウムガス気泡も確実に検知できます。
簡易的な漏れ検査で、精度が高くかつ自動判定のコムウェーブシステムを是非ご検討ください。

微細気泡の可視化画像

微細気泡の可視化画像

※判定アルゴリズムのソフトウェアに独自性と工夫を凝縮