Ultrasonic Leak Tester

開発の背景

コムウェーブは漏れ検査工程のスピードアップを実現するため、超音波漏れ検査システムを開発致しました。

漏れ箇所(ピンホール)から飛び出てくる超音波(40kHz帯)をプリアンプ付きマイクで受信し、それを装置内で増幅し信号をA/D変換し、検知アルゴリズムを有するアプリケーションソフトウェアで処理をすることから、漏れの有無を判定します。
判定結果を外部信号として出力されることで検査の自動化に結び付けます。

超音波Leak Testeの最大の特徴は、

  • 瞬時に判定ができ圧倒的に短い時間で検査が終了
  • 検査工程の中で自動化が容易である

その結果、全数検査が人的な負担がなく短時間で完了しトレーサビリティーが可能なデータ管理の実現ができます。

被検査製品の特徴や性質に合わせて下記の2つが主な方式となります。

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A) アクティブ超音波リーク音検知方式(超音波発信器法)

超音波発信器で検査対象製品にリーク音を挿入し、漏れ箇所からのリーク音を超音波受信器で検知、漏れの有無を判定する。
圧力負荷を掛けにくい製品の検査に有効。
自動車のトランクリッド、リアハッチ用の水密検査用として納入し、
水密検査装置としてシステム全体を特許出願ならびに審査請求を行いました。(特許出願番号2016-210387)
本方式のイメージ図は下記となります。

ロックインアンプ超音波を標準の仕様としました。
デジタルロックインアンプ方式(同期検波方式)により発信周波数のみを抽出し信号処理を行うことで、
低雑音での測定を行うことができ検知・測定精度を高めました。
 

B) パッシブ超音波リーク音検知方式(発生超音波検出法)

検査対象製品に空気圧を掛け、漏れ箇所ピンホールからの気流が作り出す超音波を検知します。
発生する超音波には40kHZ帯の超音波が含まれることから40kHzの受信器を使うことが一般的です。
検知精度を上げるため、製品の表面に溶液を塗布して超音波の拡声波を形成させ、その音波を検知することで精度を高めています。
(塗布による拡声波を形成させることで、超音波の指向性の特徴を取り除き広く拡散させることで、マイクの位置や角度のずれによる検知精度の低下を避ける目的です)
高圧の負荷が可能で溶接個所等製品表面におけるピンホール検査には有効です。超音波検知には、気流のスピードが必要です。
パッシブ方式のイメージ図は下記の通りです。

 

超音波漏れ検査装置(溶接漏れ検査)